2003-01-01から1ヶ月間の記事一覧

チャウ・シンチー『少林サッカー』

後半はCGのオンパレード、いくらなんでも飽きる。じゃあ見るべき所の無い駄作かと言うとそうではなくて、前半のダンスシーンは非常に素晴らしい。ぜい肉のぷるぷる震える様とか見事。ダンスシーンの撮れる監督は素晴らしいと思う。

浅田彰『逃走論』(ちくま文庫)

浅田彰と言えばスキゾ、パラノ、と言った言葉をよく使うイメージがあるんだけど、ってそれはこの本のせいでもあるな。とにかくこれ読んでようやくスキゾとパラノの意味がわかった。それにしても分かりやすく書ける人なんだなぁ。売れっ子になったのもわかる…

スタンリー・キューブリック『博士の異常な愛情』

実は余りキューブリックを見ていない。いつも後回しに、後回しにしてしまう。代表作と言われる様なものもほとんど見ていない。これもこの時が初見。キューブリックファンが多いのは頷ける。監督にまつわる色んなエピソードもあるし。ゴダールはキューブリッ…

『日本の詩歌全集 21 金子光晴・吉田一穂・村野四郎・草野心平』 草野心平はおもしろかった。村野四朗もまずまず。金子、吉田のニ者はいまいちしっくりこない。と書いておきながら、後に金子光晴がどうしても読みたくなって『金子光晴全集』を手に入れるの…

ブレイク・エドワーズ『ピンクパンサー5 クルーゾーはニ度死ぬ』

なかなか下らなかった。ピンクパンサーシリーズを初めて見る。それまでは携帯の着メロでしか知らなかったし、アニメだと思ってたりしたけど・・・。

谷崎潤一郎『谷崎潤一郎全集 26 源氏物語2』(中央公論社)

昨日に引き続き源氏物語一気読み。源氏物語に触れるのは受験以来。断片的な知識を寄せ集めて読むものの、いささか長さに圧倒される。ちょっと飽きたので他に移ろうか。

谷崎潤一郎『谷崎潤一郎全集 25 源氏物語1』(中央公論社)

世評高い谷崎源氏。思った以上に正確に訳している様子。現代語訳とまでは言い切れない古さで読むのに時間がかかる。源氏物語は全集で4冊分。その大作ぶりを再認識。

この頃はきっと試験の真っ最中。過去の日記にも何も触れられていないので詳しい事はわからんが。日記を付けていないと一年前の事なんか何もわからないんだなぁ、としみじみ思う。

『日本の詩歌全集 28 訳詩集』(中央公論社)

コクトーのシャボン玉は高校のとき読んだ時の衝撃を懐かしく思い出させてくれた。日本の近代詩を大々的にまとめたのはこのシリーズ以後無いようだ。まぁ、まったく売れないだろうから仕方ないのかもしれないが。古本屋でバラで300円前後で売っている。 シ…

九鬼周造『「いき」の構造』

「いき」とは何か?徹底的に理屈っぽく分析。所々でてくる「直方体」が強烈な印象として残る。読んでみたものの絶対わかってないので寝かせて再読しよう。千夜千冊の松岡正剛も最初はつまらなかったと言っている。読書に関わらず、最初つまらんと思ったもの…

堀江敏幸『郊外へ』(白水Uブックス) 堀江敏幸のデビュー作。さすがに若干堅さがあるが上質な本。郊外を愛した写真家、ロベール・ドワノーが気になった。写真を見てみたい。他の著作、『ゼラニウム』なども読んでみたいものだ。 ジェフレイ・チョーサー『…

日本の古本屋で注文した日影丈吉全集は売り切れていた。非常にショック。テストが始まり順調にこなしている。多分留年の危機は過ぎ去ったとは思う。無駄を省くためマルクス経済学は放棄させて頂く。

柳田國男『木綿以前の事』(岩波文庫)

昔の人々はいかなる日常生活を営んできたか。衣服、食物、生活器具などのテーマを巡る19の考察。細部に至るまでの徹底的な調査、考察は凄いとは思うが、如何せん興味のない分野は面白いとは感じられないのが正直なところ。木綿のみ楽しかった。物凄く美し…

内田百間『内田百間集成2 立腹帖』(ちくま文庫)

百間のエッセイは間違いなく面白い。百間が東京駅の一日駅長をやった話等を収録。駅長として発車させなければならない列車に「熱海駅の施設を視察してまいります」と言って乗り込んでしまう。痛快。

チャールズ・ディケンズ『荒涼館 4』(ちくま文庫)

ディケンズ『荒涼館』読了。貧者や一般市民への視点、社会批判、などがキーワードか。ドストエフスキーへの影響という点はうなずける。が、夢中にはなれなかった。ドストエフスキーの方が一枚もニ枚も上手な印象。ディケンズを読んでドストエフスキーの偉大…

日本の古本屋で狙っていた『日影丈吉全集6巻』が売り切れていた。非常に悔しい。慌てて1巻を購入。『内田百間集成2』を読みはじめる。正直短編だけを読んだ時点では百間はあまり評価していなかった。独特の言葉遣いは面白かったけれど。が、「阿房列車」…

東京都現代美術館の常設展を観に行く。この美術館は金を持ってるなぁという印象。現代美術は観ていて楽しいものもあるが理解の範疇をこえるものも多く、美術の幅広さに呆然とした気分にもなる。自分は何もわかってないのではないか、という漠然とした不安。

チャールズ・ディケンズ『荒涼館 3』(ちくま文庫)

エスタの秘密が明らかに。よく考えるなー、という程ごちゃごちゃしてる。いや、でもホント良く考えるなぁという点は感心。あらすじでも書いておくかと思って検索して見てやめた。とても短くまとめられん事が判明したから。*1 *1:あらすじ http://www.geociti…

勉学に追われる。NHKの「課外授業 ようこそ先輩」を見て葉祥明*1の絵本を見てみたくなる。どこまでも続いていそうな地平線。なんかその作風が気になった。というわけで早速図書館で借りてみる。試験と言う憂鬱なニ週間のはじまり。特に今週は超多忙。コピ…

読書は相変わらずディケンズの『荒涼館』、3巻に入って面白味は増してきたが、飽きても来た。長篇でも『ドン・キホーテ』や『カラマーゾフの兄弟』などは飽きずに読めたのに。やはりディケンズは多少格下か。まぁ『デヴィッド・コッパーフィールド』がつま…

ギャルソン、ヨウジの立ち上がりを観に行くが自分は気に入った洋服無し。奇跡的な状態。自分が飽きただけなのか、ギャルソンとかが行き詰まっているのか。周りの服好きの意見を鑑みるに、後者だな。本を17冊程買い込む。これでも24000円、服に比べり…

チャールズ・ディケンズ『荒涼館 2』(ちくま文庫)

物語が少し動いてきた。なんか波瀾万丈。詳しい感想はすべて読み終わってからにしよう。

チャールズ・ディケンズ『荒涼館1』(ちくま文庫) 事件は色々起きるんだがいまいち熱中せず。とはいえまだ1巻。ディケンズの小説は長い。。

造形・デザイン論、生物のレポ―ト及び英語のプレゼン準備に追われる。現代メディア論の課題で最低3館以上美術館に行って調べなければならなくなり、15日に急遽渋谷区立松濤美術館へ。収集活動をしていない美術館で、企画展や特別展示展のみの運営らしい。…

大手拓次『大手拓次詩集』(白鳳社) 生前には一冊の詩集も出なかった。不遇としか言い様がない。萩原朔太郎に影響を与えた人物で幻想的であり、たまにえも言われぬ薄気味悪さを感じる詩風。日本で最初の本格的なコピーライターでもある。ライオン歯磨本舗の…

内田百間『内田百間集成1 阿房列車』(ちくま文庫)

幻想的な短編小説よりも面白かった。百間は鉄道好き。電車に揺られてあっちに行ったりこっちに行ったり。「阿房列車」は鉄道少年が読んでも面白いんではなかろうか。

友人の一周忌である。天気は快晴。複雑な思いで田端駅へと向かう。20人程集まる。皆たいして変わっていない。タクシーで一足先に会場に着くと両親が出迎えてくれた。初対面であるが両親はクラス全員の顔を覚えているようだった。彼が死んでからもう一年に…

ギャルソンのセール、イッセイの立ち上がりにでかける。チェックのジャケットを見つけ、さんざん迷った末に購入。更にスティーブ・ライヒのボックスを購入。音楽への資本投下始まる。NHKによると今年の日本のテーマは「再生」らしい。「再生」と言う事はやは…

野坂昭如『野坂昭如リターンズ1』(国書刊行会)

「真夜中のマリア」も「てろてろ」もあまりにぶっ飛んでいて感激。想像を絶する面白さ。天才だ。野坂昭如の文体は面白い文章を書く時には有効。今にして思えば結構影響を受けたというか、波長が合うと言うか。脳梗塞で倒れた時にはビックリした。

新宿ヴァ−ジンレコードで見つけたライヒのボックスはスンバラシイ事発覚。すみやかに購入したい。今年は音楽に金を賭けたい。なんてったって今年の日本のキーワードは「再生」だから。