2003-07-01から1ヶ月間の記事一覧

セーレン・キルケゴール『死に至る病』(ちくま学芸文庫) 当時の一行感想は「絶望ねぇ。わりと読みやすい部類に入るのか、でも哲学書は疲れるな。向いてないのか??」らしい。なーんも覚えてない。やっぱ向いてないのか・・・。 ISBN:4480082581 ライナー…

ヘルダーリン『ヘルダーリン詩集』(岩波文庫) 精神に異常をきたした人だと聞いていたのでかなりぶっ飛んでるものを予想していたが、なかなかどうして、ひたすら美しい詩を書く人だった。頭の中キラキラでふわふわなんだろうなぁと言う勝手な事を言ってみる…

トマス・ピンチョン『スロー・ラーナー』(ちくま文庫) 私の記憶が確かならば昨日22歳になったはず。この本は大して面白くなかった事だけ覚えてる。ISBN:4480029303

ディラン・トマス『ディラン・トマス詩集』(小沢書店) 小沢書店が潰れてしまってもう結構たつ。あーあ。残念。海外の詩人で難解となると正直苛つく。文化的なバックグラウンドの違いをまざまざと感じるし、訳でしか読めない自分の語学力の無さも腹立たしい…

ヘルマン・ヘッセ『メルヒェン』(新潮文庫) ヘッセ=車輪の下、みたいな感があるけど、それ以外の作品も凄く良いらしい。と聞いたので読んでみた。これは題名の如く童話集。薄いし気楽に読めるのでお勧め。童話は結構楽しい。ぺローの様に性的な印象はあま…

ライナー・マリア・リルケ『リルケ詩集』(新潮文庫) 普通に良い。言葉ってきれいだわ。母は娘が欲しかったらしく、「マリア」と名付けてしまったらしい・・・。ISBN:4102175024 いま時間が身を傾けて 私にふれる 明るい 金属的な響きをたてて。 私の感覚は…

トーマス・マン『魔の山 下』(岩波文庫) あぁ、、やっぱり長い。セテムブリーニとナフタの思想話がくどいっつーか、あきてしまった。。疲れた。でもいつかまた再読するかも。ISBN:4003243374

トーマス・マン『魔の山 上』(岩波文庫) 所々面白いんだけどやっぱり長い。。後半どうなることやら。トーマス・マンと言えば「ヴェニスに死す」の妖しい美少年を思い出す私。

ジョルジュ・バタイユ『文学と悪』(ちくま学芸文庫) 1年たったら覚えてない・・・。当時の1行感想。バタイユブーム!?ミシュレ、ブロンテが読みたい。でもやっぱり哲学系の本は理解度低い。私バカね。はい、その通り、私バカね。ISBN:4480084150

ジョルジュ・バタイユ『エロスの涙』(ちくま学芸文庫) 図版がいっぱいで楽しい。ヨーロッパのエロスってなんか独特。過剰な装飾のエロさ、みたいな感覚。ISBN:4480086285 ルネ・バリバール『フランス文学の歴史』(文庫クセジュ) もっとごく普通の文学史…

ジョルジュ・バタイユ『眼球譚(初稿)』(河出文庫) エロ小説は楽し。眼球で、卵で、ミルクで・・・。

ル・クレジオ『調書』(新潮社) 再読したら新しさを痛感した。難解だが凄さがちょっとわかってきた様な。神経症の様なヒリヒリする感覚。他のクレジオ作品はどんな感じなんだろうか??絶版多いけどこの日記書いてたらかなり気になってきた。

リンドバーグ夫人『海からの贈物』(新潮文庫) 夫は、単独無着陸大西洋横断飛行を成功させたリンドバーグ。彼らの人生は必ずしも幸福じゃなくて、子供が身代金目的の誘拐で殺されたりもしている。で、この本だが、全ての女性に勧めたい1冊、みたいな売り出…

古井由吉『槿』(講談社文芸文庫) ふとした瞬間で壊れてしまいそうな狂気と現実の間をたゆたう、そんな状況を描かせたらとにかくこの人にかなう者はいないのではないか。美しく、静謐で危うい文章。長生きして下さいませ。 散文も詩の内だ、と思って小説を…

『千一夜物語 13』(岩波文庫) 騙し合いの話は面白かった。この巻はちょっとだけ魔法の世界。とにかく良いとしか書けず。これでやっと半分。長い・・・。

ジャン・ジュネ『葬儀』(河出文庫) うんことか反吐とか汚物に満ちているが、それらの汚物がジュネにかかると崇高な物へと高められてしまう。無学の人なんだがこの文才はなんとした事だろう。ほんと、不思議。というかこういうのを天才と言うんだろうな。 I…

『千一夜物語 12』(岩波文庫) 小話が集まった巻。もう生涯の愛読書になるでしょうな。年とったらこういう良書を折にふれ読み返す様なのどかな生活が良いなぁ、と思う。

ガルシア・マルケス『百年の孤独』(新潮社) 傑作。数世代に渡る血縁の物語はゾラの様でもあるし、架空の町での展開はフォークナーを思い出したり。色々な要素が見事にこの1冊に納まっているて構成力も素晴らしい。で、突然ファンタジーの様になったりもす…