浅田彰『逃走論』(ちくま文庫)

少林サッカー

浅田彰と言えばスキゾ、パラノ、と言った言葉をよく使うイメージがあるんだけど、ってそれはこの本のせいでもあるな。とにかくこれ読んでようやくスキゾとパラノの意味がわかった。それにしても分かりやすく書ける人なんだなぁ。売れっ子になったのもわかる気がする。ドゥルーズの『ミル・プラトー』買ってしまおう、と決意したのにまだ買ってない。*1ちくま文庫を作った松田哲夫の『編集狂時代』によると、『逃走論』を書く直前、出版界では「浅田詣で」なる現象が起こったらしい。みんな本書いて貰おうと思って編集者が浅田彰に会いに行ったって事。松田哲夫は今さら?っていう遅いタイミングで会いに行ったらしいけど無事この本が生まれた、という訳。良い本の影には編集者の力があるんだなぁとしみじみ思う今日この頃。やっと1月が終わる。

逃走論―スキゾ・キッズの冒険 (ちくま文庫)

逃走論―スキゾ・キッズの冒険 (ちくま文庫)

*1:2004/6/12