フラ語の授業で発表

20世紀の人々

題材は自由だったのでアウグスト・ザンダー。1920〜50年位まで、ドイツで農民から医者、軍人、に至るまであらゆる階層の人々のポートレイトを撮り続ける。その集積『20世紀の人々』(ISBN:0810963981)は必見。ヴェンダースからプレゼントされて以来、山本耀司のお気に入り写真集でもある。教師からはそもそもなぜザンダー?フランスでもカルティエブレッソンとかいるでしょ?との発言。そりゃそうなんだけど、ちょっと違うんだよね、と思う。ザンダーはあの時代にあの事をしたってのがやはり後から出てくる写真家とは別格のものがあるわけです。撮られる側があんなにカメラに真剣に向き合っている写真ってそうないと思う。写真撮影がお手軽じゃなかった頃だからこそ撮れた貴重なポートレイト集だと思うんだが。

August Sander - 7 Volume Set