■
- 山田風太郎『明治小説全集7 明治断頭台』(ちくま文庫)
- 1話完結の短編が連なって次第に長編としても読める形式の推理小説。主人公の香月経四郎を追ってフランスからついてきた女=エスメラルダの設定が奇抜。恐山のイタコ状態で死者の霊を呼び寄せて事件を解決してしまうんだからびっくりです。歴史を遊ぶ独特の感覚は健在で、証明することは不可能だけど、そんなことは無かったと否定する証拠も無いような所で巧みに遊んでいてニヤニヤしてしまう。このシリーズ、さっさと増刷しないかな。
- 石田千『屋上がえり』(筑摩書房)
- サイン本だーと嬉しくなって飛びついて、少なからず期待していた石田千の新刊。なんか、すんごくイマイチでした。ショック。