Stan GetzStan Getz at Storyville Vol.1 & 2』
モダンジャズの三大テナーの一人、とても澄んだ音色で流れるようなスムーズな演奏をする人で明らかにレスター・ヤングの系譜に属するスタイル。このアルバムは結構速いテンポで吹きまくるのだけどあくまでもクール。メロディアスなアドリブのうまさに感嘆。ライブという事もあり客席から「イヤッホー」ってかけ声がかかったりするんだけども、ホントに「イヤッホー」ですよ、大興奮ですよ、ってな感じの初期の名盤。あそこで「イヤッホー」が言えない人は楽しめない。
Bud PowellBud Powell in Paris』
ブルーノートの『The Amazing Bud Powell Vol.5』を録音した後、精神を病んでいたパウエルはヨーロッパへ。これはパリでのリラックスしたパウエルの演奏が聴けてそれなりに味わい深いのだけどCarl Donnellとか言うドラマーが下手過ぎて苛つく。本当に邪魔くさい叩き方ばかりしやがる。ドラマーの大切さを教えてくれる反面教師的な一枚。
Hal McKusick『Hal McKusick Quartet』
初めて聴いた時に初期のアート・ペッパー?と思ったらこの人だった。ちょっとくぐもったアルトの音は絶品。実力は一流なのに見事に埋もれてしまった逸材てな感じ。ディスクガイドにはなかなか出てこないけれどウェスト・コーストの実力派。

 
アット・ストーリーヴィル1&2 In Paris