Thelonious Monk『Brilliant Corners』
モンクは前衛だった。だからしばらく売れなかった。そんなモンクの代表作。3曲目の「PANNONICA」はモダンジャズパトロン、ニカ夫人に捧げた曲。ほとんどの曲がモンクのオリジナルで彼の独特なリズム感を堪能できる。モンクは一度好きになると癖になってしまってやめられないなぁ。
三遊亭圓生「三年目」
初めて圓生を聴く。志ん生に比べると随分引き締まっていて切れ味のある印象。本題に入る前の枕では声色の違いでこんなにも印象が変わるものかと、話芸の奥深さを見せつけられた。
古今亭志ん生「三年目」
仲の良い夫婦、その女房が病気で死んでしまう。死ぬ前にもし後妻を貰うような事になったら幽霊になって出ておいで、と言うのだけどいざ、後妻を貰ったその晩に女房の幽霊は出てこない。その後も待てども待てども出てこない。ところが、、てなお話がこの「三年目」で、怪談噺と言われる有名な演目なのだけど、別に怖いお話ってわけじゃない。他の人と聴き比べて見ると志ん生てのは随分とぼけた味わいのある人だって事に気づく。独特のむにゃむにゃした喋り方といい間の取り方といい、容易に真似できるもんじゃないな。

 
ブリリアント・コーナーズ