『ハーモニー』
世界観と作者の境遇がどうしてもだぶってしまう。病気のない世界に憧れるのではなく、病気になれる自由の価値を考える。人の善意の持つ不気味さ、息苦しさの視点はまさに大地震直後の今、時折見え隠れしていることそのもの。もっとこの人の作品が読みたかった。

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)