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川島蓉子『資生堂ブランド』（アスペクト）

資生堂が凄い企業だということは、ある程度知っている。予備知識がほとんどない人にとっては面白いかもしれないが、それなりにこの会社のしてきたことを知ってる人にとってはあまり新鮮味がない印象。唯一面白かったのは、選択と集中によってブランドを統廃合し、マキアージュやＴＳＵＢＡＫＩといったメガブランドを立ち上げた訳だけど、桁違いの宣伝広告費をかけたわけではなかった、ということ。複数ブランドを一つにまとめたんだから複数ブランドが使っていた宣伝広告費が一つに使える、ってだけの話なのだが、「選択と集中」のメリットをリアルに感じてしまった。人、物、金すべてが集中できる。うちの会社にも必要な気がするな、こういう考え方。