浅野いにおひかりのまち』(小学館
ほろ苦い群像劇。最近の小説をあまり読んでいないからなのかもしれないけど、漫画の方が今時っぽさを感じるな。どっか冷めてて、温かみのない生活とかの中にちょっと良い話が紛れ込んでくるような。あー、人間性失ってるわけじゃないもんね、みたいな。よくわからんけど、そういう小洒落た感じ、凄く今っぽいなぁと思うわけです。
安永知澄『あのころ、白く溶けてく』(エンターブレイン
ヴィレッジヴァンガードのポップに煽られて買ってしまった。でも確かに才能はある人なのかも。ひさちゃんが住む田舎町へ今年も遊びにきたのりちゃん。別れ際ひさちゃんの大事な便せんを貰って喜ぶノリちゃんなのだけど、飛行機に乗ってぼそっと一言。「・・・おかあさん/あたし別にこれ欲しいやつじゃなかったよ/でもすごくうれしそうにしちゃった」あー、そういうのあるよね、とドキッとしてしまいました。

 
ひかりのまち (サンデーGXコミックス) あのころ、白く溶けてく―安永知澄短編集 (ビームコミックス)