くらもちふさこ『いつもポケットにショパン』(集英社漫画文庫)
天然コケッコー』とは対称的に起伏のあるストーリー展開。物語主体のマンガで相当「少女マンガ」って感じ。作家としての凄みは『天コケ』の方が感じたなぁ。でも複雑な人間関係で愛憎入り混じった展開、んでもって主人公の成長物語ってのは少女マンガの王道として抑えておくべき作品なのかも。父親とかもっと描き込まれても良かったのかなぁとか少々食い足りない部分はあったけどまぁいいや。同じクラシックを主題にしながらも『のだめカンタービレ』とはまったく違うわけで、そこら辺の幅の広さにマンガって凄いなというか、面白いな、と思ったりする今日この頃。

 
いつもポケットにショパン 1 (集英社文庫(コミック版)) いつもポケットにショパン 2 (集英社文庫(コミック版)) いつもポケットにショパン 3 (集英社文庫(コミック版))