マーク・タンゲート『世界を制した20のメディア』(トランスワールド・ジャパン)
聞いたこと無い出版社だけど、メディアのブランディングマーケティング戦略についての本。商品のブランディングと違ってメディア自体のブランディング戦略の話だから面白い。BBCやTime、フィナンシャル・タイムズ、プレイボーイなどなど世界の巨大メディアの成功例を分析。中でもウォール・ストリート・ジャーナルが96年にウェブサイトを有料化の決断をしたって話とかは考えさせられるなぁ。何も考えずに無料で提供してちゃいかんよね。日本の新聞社とか何考えてるんだろうって思う。非常に便利なんだけど、コンテンツの安売りをして良いのかな、って話ですよ。

 

(タイムズの編集長ロバート・トンプソンの話)
トンプソンは直接マーケティングには関わってはいなくても、ジャーナリストは市場における自分の役割意識を持たなければならない、と主張した。新聞は商業的活動であり、成功は製品の認知のされ方次第なのだと。
 
「読者はメディアのブランディングを購入する」より P.87


世界を制した20のメディア―ブランディング・マーケティング戦略