岡康道・吉田望『ブランド2』(宣伝会議
広告ってのもマスを相手にした商売だから示唆に富む発言多し。1より2の方がオモロいかも。

「キャラクターそのものがブランドだね。」
「人はみんな誰でもキャラクターで生きるわけだし、キャラクターを修練する事が人生というか、より良いキャラクターになって行くために年老いていくみたいな所あるでしょ。」
「だから、ビジネスって言っては語弊があるけれど、人はみんなキャラクタービジネスを営々と行っているというふうに思い至った。」
 
「キャラクターの魔力」より p.216



  
「かわいいって言うのは弱者に対する感情?」
「だと思う。僕はね。」
「それは凄い発見だ。じゃあ、実はかわいさって言うのは優越感なわけだ。」
「そう。だから、その弱者に対する感情って言うのは、相対化された自分への矜持というのか、自分への賞賛なわけだよね。自分の方が強いと・・・。」
「だから僕はかわいさというのは気持ちが悪いとずっと思っている。そういうふうに見ている。」
 
「キャラクターの魔力」より p.228




「一番の宣伝というのは、新規ビジネスなんだ。もうかるかどうかわからない新規事業、だけどなんとなく面白いという仕事それ自身が広告塔になるということが多い。すでにもうかっているところのサービスや商品というのは、あまり面白くないケースが多いわけ。あたりまえすぎて。うまくいくかどうかわからないけれども、チャレンジングしているその仕事自体というのは、宣伝材料になるケースが多い。」
 
「クライアントからの差し迫った幾つかの質問状」より p.307

 
ブランドII