2005-04-24 ■ 読 植草甚一『植草甚一スクラップ・ブック 35 ジャズ・ファンの手帖』(晶文社) さすがにもう惰性で読んでいる感じにはなっているけれども、ジャズの話はやっぱりなんか懐かしくて良い感じ。ビル・エヴァンスは初心者臭いけど、なかなかどうして奥が深いですよ。 だれでもよく『なんだいカクテル・ピアノじゃないか』と最初にいうが、しだいに判断を訂正しないではいられなくなる。面白いことはフリの聴き手も、ファンの聴き手も、エヴァンスのピアノには同じように酔わされるのであるが、両者の鑑賞レヴェルにちがいがあるということだ。 「シェリーズ・マンホールからビル・エヴァンスへ」より P.164