H・P・ラヴクラフトラヴクラフト全集1』(創元推理文庫
少し期待していたんだけど、いまいちのれず。なんか読んでも頭に入ってこないのは文章との相性が悪いのか、薬で惚けてるせいなのか。あまり面白いとは思わなかった。
岡留安則『「噂の真相」25年戦記』(集英社新書
読んで良かった。ジャーナリズムって言葉を頭の片隅に置いておくように意識しておこう。ただ、昨今の出版業界への変化について批判的に言及した部分で、逆に自分の出版観が見えてきたのが面白かった。ボクは「情報産業」と既に割り切って志望した、というよりも「情報産業」としての出版ビジネスに関わりたくて志望してたんだろうな。

 今やジャーナリズムを志す若い人々にとって、せっかく高い競争率をクリアして大手メディアに就職しても、自由に取材、執筆する態勢はどんどん失われつつあるのが現状だ。メディアがジャーナリズムというよりも情報産業化しつつあり、本来の権力チェックという機能や調査報道の比重が低下しているため、自分たちが入社以前にイメージとして描いていたような仕事はできなくなっているという状況がある。
 
「第三章 休刊宣言騒動裏事情編」より P.111

 
ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1)) 「噂の真相」25年戦記 (集英社新書)