ティム・バートンスリーピー・ホロウ
澁澤龍彦が喜びそうな小道具の世界。で、なんと鉄の処女(鋼鉄の処女)が出てきた!鉄の処女はヨーロッパの拷問道具、というかこれ使うとまず死んじゃうから拷問道具と言って良いのか定かでは無いけど、等身大の女性の立像が棺桶状になっていて、蓋を開けると中に1人入れる。でもその蓋には内側に鋼鉄の刃がギッシリ。蓋を閉めると・・・。怖いですねぇ。映画の方は科学とか理性とか匂わせておきながら真逆の方へ行ってしまうのだけど、でもいいや。首をちょん切るシーンを今だとあれだけ自然に撮れてしまうのだなぁ。昔ならそういう撮れないシーンをどう撮るかって話になったんだろうけど。もっとも冒頭案山子に飛び散る血飛沫で表現したり別に小粋な撮り方も出来ますよって感じだから構わないんだけど。105分という比較的短い時間も良かった。
ホウ・シャオシェン『ミレニアム・マンボ』
一年生の時某国立大の映画論の授業で梅本洋一が見たって言ってたなー、なんてそれももう3年以上前の話。瑞々しい映像。ガラス細工の暖簾みたいなやつのピンぼけショットが実に綺麗。色使いとかもホント瑞々しいというか若々しい。東京の撮り方もいわゆる高層ビル群とかではなくて、中央線沿線テイストなのが興味深かった。
攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 9』
ベルリンを舞台に国際的なテロリストを捕まえるお話の題名は「天使の詩」、人には見えない天使という設定を光学迷彩で表現、ヴェンダース丸出しで一見の価値あり。

 
スリーピー・ホロウ<DTS EDITION> [DVD] ミレニアム・マンボ スペシャル・エディション [DVD] 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 09 [DVD]