2005-01-20 ■ 読 ローレンス・スターン『トリストラム・シャンディ 中』(岩波文庫) 3分冊の2冊目。相変わらずとんでもない本。第4巻では24章が丸々抜けており、25章では24章が抜けた事によってこの書物の完璧さが増大したこと、24章に書かれるはずだった事が語られる。そして第6巻の38章では1ページ丸々白紙のページがあって・・・1760〜67年にかけての作品ですぞ! あぁ何とめでたい書物でしょう!表紙から表紙までのあいだに、少なくともまるまる1ページ、「悪意」に汚されることも「無知」に誤り伝えられることも絶対に生じえない、まっ白なページがあるのですぞ! 「第6巻38章」p.346より