増田れい子『インク壷』(暮らしの手帖社)
青山ブックセンターの巧みな棚作りによって出会ってしまった1冊。身近な事を静かに書き綴ったエッセイ集。とても穏やかな本で装丁も文章も美しい至福の一冊。こういった美しい文章を書けるようになるにはもう少し成熟した落ち着いた生活がないと無理だろうな。今の自分は慌ただしすぎる。「足るを知る事」が自分には欠けていると思いつつも、まだ若いですからね、むしろまだ知りたくないというのが正直な所か。アマゾンの古本で3〜400円で売っていてちょっと萎える。スローライフブームにのって再評価されたりしないかな。それはそれでウザイんだけど。ISBN:4766000129
秦郷次郎『私的ブランド論』(日本経済新聞社
ヴィトンが日本に進出してくる下りが一番面白い。前例のない契約を考えだしたり、とか。やはりこの人はとても優秀な人なんだな、と。面白いのは最初の苦労話だけで、その後は自慢話の感あり。それにしても、経営って面白そうだよなぁ。

 
私的ブランド論―ルイ・ヴィトンと出会って