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- 森田芳光『阿修羅のごとく』
- ブリジット・フォンテーヌの『ラジオのように』をテーマ曲にしていたのでちょっと気になっていた。見てみたらなかなか面白い。大竹しのぶが非常に良い味だしてる。桃井かおりとの熟女壮絶バトルは強烈&お見事。舞台となる昭和54年は自分が生まれる2年前。ここで描かれる生活はよく考えてみるとそこまで縁のないものでも無い、というかここで描かれる昭和の生活の残滓みたいな物を幼少時に体験していたはずなんだよな。「ご不浄」とかちょっとした言葉使いも新鮮。と、書いていて思ったんだが最近作品に対して寛容なのは色んな視点で見るからかしらん。とはいえ、嫌なものは嫌で、中村獅童のオーバーな演技はいつ見ても違和感があるな。
- ジョージ・キューカー『マイ・フェア・レディ』
- 花売り娘が貴婦人になるまでを描いたサクセスストーリー。後半、ドレス姿のヘップバーンは確かに美しい。が、監督はあまりに凡庸。カメラ置いてただ喋ってるの撮ってるだけ。前半など見せ場もないので退屈で退屈で・・・。「踊り明かそう」と「君住む街角」の2曲はさすがに名曲なので良いのだけど、教授役が歌う歌とか全然良くない。それで3時間ありますからね、なかなかシンドイです。ちなみにこの映画での音楽担当はジャズ・ピアニストかつコンサート・ピアニストでもあるアンドレ・プレヴィン。
- スタンリー・ドーネン『雨に唄えば』
- テンポの良いスラップスティックコメディ。軽快な歌あり踊りあり、で誰でも気軽に楽しめる。これぞエンターテイメントって感じね。程良い舞台っぽさが残っているのがミュージカル映画成功の法則だろうか。あまりに映画っぽく撮ろうとするとしらけたり退屈になったりするのかしら。『マイ・フェア・レディ』より遥かに面白い。内容がコメディだから面白いとかそういう話をしている訳ではないので、念のため。ジーン・ケリーはなかなか良い男ですな。粋です。