ロジェ・ヴァディム『素直な悪女』
ブリジット・バルドー主演。若さがはち切れんばかりの魅力。というか、ブリジット・バルドーは何をやってもブリジット・バルドーなんだろうな。役柄によって変わるタイプじゃ無くて、何をやってもあの身体が醸し出す雰囲気がブリジット・バルドー。それを踏まえた上で彼女の魅力を最大限引き出そうとしているから、見事にバルドーの映画になっている。まぁ、当時の旦那が監督だから、どう取れば魅力的かは一番心得ていたんだろう。とにかく最後のダンスシーンが印象的なんだけれども、執拗に脚ばかり映すことに気づく。『危険な関係』でも脚の美しさが印象に残っているので、この監督は本当に脚フェチというか、脚を撮らせたら巧いと言うか。脚線美の監督。