丸山健二『鉛のバラ』(新潮社)
高倉健が主演した「小説」。映画の原作とかそういう訳では無くて、小説上の主人公が高倉健をイメージして書かれている、そういう意味で主演。アイデアは画期的だけど著者が言う程映像的な文章なのかは疑問。自分的には映像的な文章と言うと『ボヴァリー夫人』の村の集会シーンのイメージ。とはいえ、この実験作だけでどうこう言うのもなんなので著者の他の作品も読んでみたいと思った。気骨のある人である事は間違いないと思ったので。
フィリップ・ジャコテ『冬の光に』(国文社)
期待してたんだけどそれほどでも無かった。今日は期待外れ2連発。どうも解説に引用されている詩を読んだ感じだとこれよりも前に出した詩集が良いっぽい、が、日本では出版されておらず・・・。


鉛のバラ  冬の光に 附・雲の下の想い―フィリップ・ジャコテ詩集