金井美恵子

金井美恵子『現代詩文庫55 金井美恵子詩集』(思潮社
裏表紙の著者近影が衝撃的に若いし、収録されているのも若かりし頃の作品で詩の他に小説も収録されているのだが、『マダム・ジュジュの家』の前半は若い女のこの感じがぷんぷんするし、以下に引用するハンプティ・ダンプティに関する自らつけた注が既に金井美恵子っぽいのだけれど、まぁやっぱり読むなら小説読んだ方が良いのかもしれない。。ISBN:4783707545

ハンプティ・ダンプティ
鏡の国のアリス』に登場する卵の形をしたひどく威丈高でえばりちらすくせにおくびょうな詩人。それは彼が卵だからで、なにしろ落っこったら割れてしまうのに違いないのだから、無理もないし、ハンプティは多分それをよく知っている筈だ。