2003-03-17 ■ 読 アーシュラ・K・ル・グウィン『ゲド戦記2 こわれた腕輪』(岩波書店) 小学生のときに読んだ記憶が一番鮮明にある巻。ひたすら暗い洞窟の中を徘徊するイメージが強烈に残っていたのだろう。地味な魔法、強いのに力を使わないゲド。怪物が出て来たり、魔法でやっつけたり、といった派手なファンタジーとは全然違う。この巻は特に地味。虚無からの脱出とか自由とかがテーマ。いやはや、深いぜゲド戦記。